【群馬】尾瀬沼の山小屋・尾瀬沼山荘にのんびりステイ ~1泊2日の尾瀬ソロ登山・宿泊編~
2023年7月中旬、1泊2日で尾瀬に行ってきた。
尾瀬沼と尾瀬ヶ原を両方堪能しつつ、2つの百名山・燧ヶ岳と至仏山に登るという、かなり欲張りな行程にしたが、その拠点としたのが尾瀬沼のほとりにある尾瀬沼山荘である。
尾瀬沼山荘は山小屋でありながらお風呂もあり、電気も通っていて綺麗で、とても快適に過ごすことができた。今回はその様子をレポする。
尾瀬沼山荘
住所 | 群馬県利根郡片品村戸倉898−13 |
電話番号 | 0278-58-7311 |
チェックイン | 14:00〜16:00 |
チェックアウト | 8:00 |
朝食 | 6:00〜7:00 |
夕食 | 17:30〜18:30 |
入浴 | 14:00〜19:00 |
消灯 | 21:00 |
尾瀬沼山荘は、東京電力の子会社・東京パワーテクノロジーが経営している山小屋の一つである。東京パワーテクノロジーは尾瀬の山林管理も行なっているようで、尾瀬沼山荘のほか、至仏山荘や東電小屋など複数の山小屋を経営している。
こぢんまりとした山小屋で、私が宿泊したときには20人ちょっとが泊まっていた。
宿泊レポ
チェックイン
入口ではオコジョがお出迎え。
チェックインは14時からであるが、宿泊者は無料で荷物を預かってもらえる。大清水から入山すると必ず通る場所にあるので、私は早朝に荷物を預けに立ち寄ったが、嫌な顔一つせずに対応してくれ、登山情報も教えてもらえた。
チェックイン時に管理人さんから宿泊の説明を受け、料金を支払う。2023年は1泊2日2食付き・相部屋利用で11,500円だった。
現金しか使えないと思い、現金を多めに持って行ったが、クレジットカードや各種タッチ決済などキャッシュレス決済も可能だった。非常に便利。
部屋
部屋は和室で、ぜんぶで7部屋ある。
今回はソロだったので相部屋を申し込んだが、個室対応も可能だ。相部屋も男女別なので、女性1人の宿泊でも安心。
私が宿泊したときはたまたま他に女性の相部屋希望の人がおらず、1人で部屋を利用できた。
各部屋には鍵もついている。また、この山小屋は電気も通っているためコンセントもあり、充電も自由にできる。ふかふかのお布団も完備。山小屋というよりも普通の旅館のようで、山小屋初心者にも優しい。
廊下にはポットがあり、お茶とコーヒーを自由に飲める。水道水も消毒しているらしく、飲用可能だ。
Wi-Fiもあり、利用できる。au、docomoの回線であれば電波も入るようだ。私はdocomo回線を利用しているが、問題なく使用できた。
お風呂・洗面所
嬉しいことに、尾瀬沼山荘にはお風呂がある!
尾瀬は水源が豊かな土地だから、わりとどこの山小屋にもお風呂があるらしい。
お風呂は男女別で、こぢんまりとしているが浴槽もある。山小屋では環境保護のために石鹸などの利用はできないことも多いが、備え付けのシャンプー・石鹸であれば利用できた。
15時にチェックインすると、もうお風呂が利用できるとのことだったのですぐにお風呂に入った。この日は寒かったので、温かいお湯が身体に沁みて、一気に疲れが取れた。
共用の洗面所もとってもきれい!
写真はないが、トイレも水洗・ウォッシュレットつきでとてもきれいだった。
食堂
食堂は窓の多い開放的な造り。窓の外はちょっとしたテラスになっていて、尾瀬沼を眺めることができる。
テレビも食堂にあり、夕食後は消灯まで談話室として利用できる。
Tシャツやタンブラーなどのオリジナルグッズも置いてあった。廊下には山関係の本も置いてあって、それも読むことができる。
夕食
夕食は17時半から。早めのお風呂に入った後は、夕食まで部屋に布団を敷いてごろごろしていた。
準備ができると、スタッフさんが声をかけてくれた。
品数が多く、どれもおいしい! ご飯はセルフサービスで、おかわり自由だった。
別料金でアルコールも含むドリンクも頼むことができる。せっかくなのでビールでも飲みたかったが、夜行バス利用でほぼ寝ておらず、お酒を飲んだら死にそうだったのでお水とお茶で我慢した。
その代わりに、花豆アイスを追加で注文!
尾瀬沼の夜
夕食後、せっかくなので山小屋の周りを散歩してみることに。山小屋の前にはベンチが並んでいて、尾瀬沼を眺めることができる。
木道を3分ほど歩くと、尾瀬沼に燧ヶ岳が映る、ベンチもあるスポットに出ることができたので、そこでぼんやりと夕陽に照らされる燧ヶ岳を眺めた。
刻一刻と変わる空の色が美しい。この景色は尾瀬に宿泊した特典だ。明日は晴れそう。
しばらく眺めて、暗くなる前に山小屋に戻った。あまりの眠さに私は20時前には眠ってしまったが、雲のない日は星空も綺麗だそう。今度泊まったときはみてみたいな。
朝食
朝食は朝の6時から。こちらも準備ができるとスタッフさんが呼びに来てくれる。
私は朝食後すぐに出発をしたかったので、5時に起床して身支度を済ませた。他の宿泊客も、5時前には起きていたようだ。
朝食もシンプルながらおいしい! 朝食もご飯はセルフサービスで、好きなだけ食べることができた。
もちろん朝食の時間より前に出発することも可能で、その場合はお弁当のような形で朝食を持たせてもらえるらしい。私は頼まなかったが、朝食とは別にお弁当も頼むことができるそうだ。
チェックアウト
チェックアウトは8時までだが、私は朝食を済ませて6時半くらいに出発した。
写真は山小屋の目の前の笹藪の先で撮影した燧ヶ岳。ものすごくきれいな逆さ燧ヶ岳を撮影できた。
おわりに
今回初めてソロで山小屋泊をしたが、尾瀬沼山荘は女性一人でも安心して利用できる居心地のいい山小屋だった。どこも清潔でご飯もおいしく、お風呂にも入れて山小屋デビューにもぴったりの場所だと思う。
宿泊するからこそ見られる景色や、歩ける行程もあるので、尾瀬に行くときにはぜひ利用してみてほしい。