【富山】日本一標高の高い天然温泉! みくりが池温泉に泊まってみた
日本には温泉がたくさんある。温泉地の数は、なんと世界一らしい。
そんな数ある温泉の中でも、最も標高が高いところにあるのが富山県にあるみくりが池温泉だ。
みくりが池温泉は、立山や剱岳の登山口となる室堂に位置し、その標高はなんと2,410m。
今回は、そんなみくりが池温泉に立山登山後に宿泊したので、その様子を紹介する。
みくりが池温泉
電話:076-463-1441
チェックイン・アウト:14:00 / 9:00
みくりが池温泉は、室堂ターミナルから徒歩15分ほどのところにある。
室堂ターミナルは、立山黒部アルペンルートを利用してアクセスできる場所だ。長野側の扇沢駅、富山側の立山駅の双方からアクセスできる。
室堂ターミナルは北アルプス登山の玄関口として有名であるが、散策路もあるので登山をしない人でも楽しめる。
予約
予約はインターネットからできる。公式ホームページのほか、じゃらんや楽天トラベルからでも予約できるようだ。
人気の宿泊施設なので、予約はかなり先まで埋まっている。絶対に行きたい日がある場合は、早めに予約するのがおすすめだ。
私は今回も直前キャンセルを狙い、希望日の2週間くらい前から毎日公式サイトに張りついた。運良く1週間前にキャンセルが出て、無事に予約できた。運次第ではあるが、予約が取れなかった場合は試してみてほしい。
実際に行ってみた
チェックイン
みくりが池温泉は、その名の通りみくりが池のすぐ近くにある。私たちは朝イチで室堂ターミナルに着き、立山登山前にみくりが池温泉に立ち寄り荷物を置きがてらチェックインをした。
チェックイン時に夕食の時間を選ぶことができる。到着順に選べるので、希望がある場合は早めにチェックインをした方がいいかもしれない。
荷物は名札をつけて食堂に置いておくシステムだった。
登山後、改めてみくりが池温泉に行き、部屋と館内の案内を受けて早速客室へ。
客室
今回は個室に宿泊した。6畳の和室で、2名〜4名で宿泊ができる。部屋には雷鳥の写真が飾られていた。
また、部屋には2冊の本も置いてあった。部屋ごとに異なるのかは不明だが、嬉しいサービス。
みくりが池温泉は山小屋なので、タオルや歯ブラシ、浴衣などのアメニティは用意されていない(別料金で購入やレンタルはできるようだ)。だが、ふかふかのお布団が用意されており、ゴミ箱もあってゴミを捨てることもできた。また、防音対策がしっかりしているのか、部屋の外の音が聞こえにくかったような気がする。普通の温泉旅館と山小屋の間、といったところか。
個室以外に、もちろん相部屋もある。ちらりと覗いただけだが、カーテンで区切られておりこちらも快適に過ごせそうだった。
温泉
客室で少し休んだら、お待ちかねの温泉へ!
男女別に分かれており、設備は内風呂のみ。
この温泉が素晴らしかった! 硫黄の匂いが立ち込める温泉はとろとろで、身体はぽかぽか、お肌はすべすべになる。かなり熱いので、水で埋めながら入った。
また、お風呂からは外の景色も眺めることができた。大日岳の方面を眺められ、夕方には夕陽も見ることができる。
最高すぎて、滞在中3回温泉に入った。宿泊者は清掃時間を除き24時間いつでも、チェックアウト日も16時までであれば無料で温泉に入ることができる。この温泉を思う存分味わえるだけでもみくりが池温泉に宿泊する価値がある。
共用の洗面所にはドライヤーも完備されていた。至れり尽くせり。
館内を散策
夕食までの間、館内を散策した。ロビーの脇にはおみやげや登山用品を取り扱う売店があった。みくりが池温泉オリジナルグッズも充実している。
山小屋らしく本も充実。私は立山の写真集などを手に取った。
昼間は喫茶みくりとして営業している場所が、夜は談話室となる。ここにも本が置かれていた。
洗面所とトイレもとても清潔だった。トイレはなんとウォシュレット付き。
夕食
そうこうしているうちに待ちに待った夕食の時間に! 食堂に張り出されていたメニューに期待が膨らむ。
こちらがこの日の夕食! 山小屋とは思えない豪華さだ。もちろんぜんぶおいしかった。
追加メニューには、地ビールや地酒を始めとしたお酒や、食事メニューもあった。私は地ビールを注文した。
せっかくなので、追加メニューの白えびの刺身とゲンゲの唐揚げも注文した。どちらも富山の名産品で、ゲンゲは富山湾に生息する深海魚らしい。よくぞ深海から標高2,000m以上のところまで上がってきてくれた、という感じだ。
当然どちらもとてもおいしかった。山にいながら地場の海鮮を食べられるなんて、最高だ。
みくりが池温泉の夜
夕食後、宿の前のベンチに座り景色を眺めた。ちょうど夕暮れの時間で、立山が夕陽に照らされていた。
大日岳に沈んでいく夕陽も見ることができた。
しばらく夕陽を眺めていると寒くなってきたので、再び温泉に入り、宿の本を読んだりごろごろしたりした。
私は熟睡してしまったので見られなかったが、この日は星も綺麗だったらしい。夜明け前から日の出を見に雄山に向かう人たちもいたようだ。きっと綺麗に見えたことだろう。
朝食
ぐっすり眠って起きたところで、朝食! 朝食はバイキング形式だった。種類も豊富で楽しい。
デザートのヨーグルトとスイカもぺろり。
朝の時間帯、喫茶みくりではモーニングコーヒーの提供をしていた。せっかくなので注文。きちんと豆からひかれたコーヒーはおいしかった。
その後はお風呂に入ったり、荷物の整理をしたり、ごろごろしたり……と最後までみくりが池温泉を満喫し、チェックアウトした。
喫茶みくり
チェックアウト後、せっかくならと喫茶みくりでスイーツを堪能した。写真はレアチーズケーキ。ブルーベリーソースと絡めて食べる。朝食後なのにおいしくてぺろり。
こちらはクリームぜんざい。こちらも当然のごとくおいしい。
ちなみにメニューはこんな感じ。ピザや厚切りトーストなどの食事メニューも食べたかったが、それはまた今度のお楽しみ、ということで。
おわりに
みくりが池温泉は、本格的な温泉と快適な客室、おいしいごはんがある最高の山小屋だった。室堂周辺には山小屋がたくさんあり、他のところにも泊まってみたいが、みくりが池温泉があまりにもよすぎてまた来た時にも結局ここにしてしまいそうだ。