【群馬】キャンプをしながら音楽を楽しむ! New Acoustic Camp 2023(ニューアコ)
2023年9月16日〜18日に開催された、New Acoustic Camp 2023(通称ニューアコ)に行ってきた。
ニューアコはキャンプをしながら音楽を楽しめるフェスで、毎年9月に開催されている。
2年連続2度目の参戦だったが、今回もとても楽しかったので、その様子をレポする。
New Acoustic Campとは?
開催概要
New Acoustic Campは毎年9月の3連休に、群馬県みなかみ町の水上高原リゾート200で開催されているフェスである。
OAUが主催しており、出演者はみんなアコースティックでの演奏となる。
キャンプをしながら参加できるのが最大の特徴で、テーマは「わらう、うたう、たべる、ねっころがる」。小さな子どもを連れた家族連れの参加も多く、通常の音楽フェスとは一線を画している。アコースティックということもあり、音楽フェスで見られるようなダイブやモッシュもなく、芝生で寝転がったり、木陰で休んだりしながら音楽を楽しむことができる自由度の高いフェスである。
もちろん、キャンプをせずに日帰りで参加したり、近隣のホテルに宿泊して参加することも可能だ。
キャンプサイト
ニューアコはゴルフ場にステージ、キャンプサイトを設置している。
キャンプサイトは、完全なフリーサイト(オートキャンプ不可)、オートキャンプができるサイト、事前に区画を確保できるPermil Village、設営済みのテントを利用できるColeman Family Camp Siteがあり、チケットもサイトごとに販売されている。
ゴルフ場であるが故に駐車場からキャンプサイトまでの道も起伏が多く、オートキャンプが一番楽である。しかし、オートキャンプができるサイトはステージから遠く、少し不便だ。
一方、オートキャンプ不可の完全フリーサイトはステージに近いサイトもあるが、ステージに近くなればなるほど駐車場から遠く、テントの設営と撤収が大変になる。また、傾斜のきつい場所も多く、いい場所を取るには早めの到着が必須だ。
Permil Villageはステージからも近く、オートキャンプはできないが駐車場からもそこまで遠くはない。場所も確保されており、比較的平坦なサイトが多いので設営も容易である。ただ、場所は先着順なので、いい場所を取ろうと思ったらやはり早めの到着が必要になる。
Coleman Family Camp Siteは、もっともステージに近く、また設営済みのテントを利用できるのでかなり負担は少ない。ニューアコは基本的に仮設トイレで、場所も限られるのだが、このサイトはトイレからも近い。
どのサイトがいいかは、完全に好みとどんな楽しみ方をしたいか次第である。私たちは、昨年はオートキャンプ不可の完全フリーサイト、今年はPermil Villageを利用した。
昨年フリーサイトでは、私たちが着いたころにはいい場所が埋まっていて傾斜がきつめのところにテントを立てた。また、駐車場から距離があり荷物の運搬がとにかく大変だったように記憶している。
今年も荷物の運搬は大変だったが距離は短くなり、またサイトも平坦な場所が多かったので、個人的にはまたPermil Villageを利用したい。
出演アーティスト
2023年のタイムテーブルはこんな感じであった。
みんなアコースティックで演奏するので、なかなかレアな音楽を聴くことができる。
フェス飯
ニューアコはキャンプができるフェスなので、キャンプ飯を作っている人たちも多い。
が、フェスでもあるのでおいしいフェス飯も楽しめる。
私たちも、初日だけバーベキューをし、あとはフェス飯を楽しんだ。もちろん焚き火なんかも楽しめる。
New Acoustic Camp 2023参戦レポ
DAY1
ニューアコ1日目。公演が始まるのは13時からだが、8時から開場している。開場時間の8時を目指して会場に向かった。
今回予約したのは、EAST駐車場。予約したサイト、Permil Villageからもっとも近い。オートキャンプサイトでは場所によっては車の出し入れができなかったり、時間がかなり制限されていたりするが、EAST駐車場は夜間を除き入出庫もできる。
荷物をカートに積み込み、キャンプサイトに向かう。ニューアコではカートが必須だ。
受付を済ませ、Permil Villageにテントを設営する。昨年は傾斜ができるだけ緩いところを探して、それでもかなり傾斜があって大変だった記憶があるが、今年は楽々設営。
テント設営後は、キャンプの恒例七輪バーベキュー! 音楽だけでなく、キャンプもがっつり楽しめるのがこのフェスの嬉しいところ。
お腹も満たされ、テントで少し休んだあとは、SHISHAMOを見にメインステージ・YONDERステージへ! 前方でアーティストに齧りつくもよし、後方で芝生に寝転がったり、木陰でレジャーシートや椅子に座ったりしてもよしの自由なステージだ。
ニューアコでは、さまざまなショップが出店しているほか、アクティビティも充実している。きのこ狩りやSUPなんかもできるらしい。
私たちも合間にウクレレのワークショップを楽しんだ。
この日は夕方から雲行きが怪しくなり、奥田民生の公演中は本格的な雨になった。雨が降りしきる中、木陰で椅子に座りながらイージュー☆ライダーを聴く。そんな経験ができるのもニューアコならでは。
サブステージ・HEREステージは、夜はキャンドルが灯され、幻想的になる。キャンパー限定公演のEGO-WRAPPINを聴き、この日はテントに戻った。
DAY2
2日目の朝。テントで簡単な朝ごはんを済ませ、朝一番のラヂヲ体操・太極拳へ。朝から身体を動かせるのもいいところ。
朝からアイス乗せドーナツを食べ、車を出してお風呂に向かう。今年のニューアコは毎年恒例の温泉行きバスツアーやサウナだけでなく、会場内に予約制のシャワーも設置されていた。
昨年も今年も車で温泉へ出かけたが、考えることはみな同じなのか、会場近くの温泉は非常に混雑しており、車が止められないことも往々にしてあるので、バスツアーや会場内のシャワーを使った方がスムーズかもしれない。
さっぱりして会場に戻り、フェスの続きを楽しむ。
水上高原ホテルのカレーライス! ニューアコはさまざまなキャッシュレス決済が利用できるので、現金をあまり持たずに来てしまったが、特にHEREエリアは電波が悪くキャッシュレス決済が利用できない時間帯があったので、注意が必要だ。
この日はELLEGARDENが出演することもあり、日帰りっぽい人も含めてものすごい数の人がいた。ELLEGARDENの直前にHEREステージでやっていたACIDMANの公演中には、最後の曲が残っているのに多くの人々が移動する始末。ACIDMANはまだ明るいうちのキャンドル公演だったが、曲調とあいまってとてもよかった。
ELLEGARDENは本当にどこからこんなに人が湧いてきたんだ!? というほどの人の集まりようだった。アコースティックバージョンはなかなか耳にする機会もないし、かなりの盛り上がりを見せていた。
夜も深まってきたところで、フォークダンス! コロナ禍以前は毎年恒例だったようだが、今年は4年ぶりの開催。キッズエリアを案内していたのが、家族連れが多いニューアコらしい。わちゃわちゃ身体を動かせて、これも楽しかった。
2日目最後の公演は、HEREステージのthe LOW-ATUS。夜の時間帯は雰囲気がとてもいい。ニューアコならではの自由な感じで、こちらもとても楽しかった。
公式の公演はthe LOW-ATUSが最後なのだが、毎年非公式に開催されている風とアコにも購入したニューアコランタンを持って参戦した。23時半から始まり、終わったのは深夜1時ごろ! 夜更けまで存分に楽しんでからテントに戻った。
DAY3
楽しかったニューアコもついに3日目、最終日!
この日もテントで簡単な朝ごはんを済ませてから、朝のプログラム・ヨガに参加した。
ヨガのあとは、ひとまずテントの撤収! テントやクーラーボックスを駐車場に運ぶのは、なかなかに重労働だ。
片付けを終えたら、あとは楽しむだけ! 食べ損ねていたひとまずフェス飯を食べつつ、公演を楽しむ。
楽しかった3日間もついに終わりを迎える。今年の大トリは、主催者のOAU。最後まで存分に楽しんで、名残惜しさを感じつつ帰途についた。
おわりに
ニューアコはキャンプと音楽、ついでにおいしい食事やワークショップも楽しめる、1年に1度のとっておきのフェスだ。家族連れも多く、キャンプをメインにしてもよし、芝生に寝転がってもよし、もちろん音楽を存分に楽しんでもよしと、かなり自由度が高い。これまでいろいろなフェスに行ったが、これを上回るフェスはなかなかないんじゃないかと思う。
キャンプ好きな人も音楽好きな人も、ぜひ行ってみてほしい。