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【長野】おいしいご飯で快適ステイ! ソロ登山で金峰山小屋に泊まってみた

2023年9月、金峰山瑞牆山を縦走した。コースタイム的には日帰りも十分可能なルートなのだが、公共交通機関を利用しようとすると、どうにも帰りのバスに間に合わない。

そこで、金峰山山頂から20分ほどのところにある金峰山小屋に1泊した。金峰山小屋は数年前にも1度宿泊したことがあるが、変わらずとても過ごしやすい山小屋だったので、その様子をレポする。

金峰山小屋

住所 長野県南佐久郡川上村
電話番号 0267-99-2030
チェックイン 14:00〜16:00

予約

金峰山小屋は完全予約制である。2023年現在の最大定員は42名であるようだ。

予約は公式サイトの予約フォームか、電話で受け付けている。公式サイトには空き情報も掲載されており便利。予約フォームから予約をした場合は、確定の連絡がきて初めて予約完了となる。紅葉の時期の休日など、混雑するときは早めに予約が埋まってしまうようだ。

www.kimpou.com

金峰山小屋に1泊!

チェックイン

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チェックインは14時から。今回は大弛峠から入山したので、かなり早めに小屋に着いてしまい、少し外で待った。準備ができたらチェックイン時間よりも少し早めに受付をしてくれるようだった。

受付で食事をどうするか伝え、料金を支払う。現金のほかPayPayも利用可能だが、電波はあまりよくなく使える回線は限られる。私はdocomo回線だが、小屋の中ではまったく繋がらず、小屋の外ではなんとか繋がった。現金でも支払えるようにしておいた方がよさそうだ。

チェックインが終わると、客室の場所を案内される。金峰山小屋はすべて相部屋で、指定された番号のところで寝ることになる。

客室

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小屋の2階が客室になっている。掛け敷布団が完備されており、コロナ禍ではインナーシーツの利用が必須だったようだが、今はどちらでも構わないそうだ。

布団ごとにカーテンで仕切れるようになっており、半個室のようにして利用できた。数年前に来たときはカーテンがなかったように記憶しているので、これは嬉しい改修。

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寝床は2段になっていた。私が泊まったときは下段しか使っていなかったようだが、混雑時には上段も使うのだろう。

寝床は番号で指定されるが、女性の隣は女性になるように指定されているようだった。女性のソロ登山でも安心でありがたい。

トイレ

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金峰山小屋のトイレは、本館を出て20歩ほど歩いたところにある。階段を上がって2階がトイレだ。

山小屋のトイレにしてはかなり綺麗で、臭いもあまりない。トイレットペーパー完備で、水道も利用できる。ただし水道は雨水を溜めたものらしいので、飲用はできない。

売店

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小屋の玄関部分に売店がある。お菓子やお酒のほか、オリジナルグッズも売られていた。行動食や飲料の補給には困らなそうだ。

金峰山小屋での過ごし方

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小屋の外と、少し上がったところにはベンチがある。晴れている日は外でのんびりするのもいいかもしれない。

以前来たときには、夕陽も楽しむことができた。

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今回、小屋には14時前に着いてしまったが、着いてしばらくすると雨が降り始めてしまったので、ひたすら小屋の中で過ごした。

1階部分は共有スペースになっていて、椅子や机が設置されている。

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本棚には山の本や、ボードゲームや、漫画などがたくさんある。何日かここで過ごしても飽きなさそうなラインナップ。私はひたすら漫画を読んでいた。

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宿泊者は無料で温かいお茶やココアを飲むことができる

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また、日によっては手作りチーズケーキ(ドリンク付き1,200円)も提供している。夕食まで時間もあったのでオーダーしてみた。しっとりしていてとてもおいしい。

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夜になると明かりも灯る。ストーブもつけてくれたので、外はかなり寒かったが小屋の中は暖かかった。

小屋には発電機もあり、一部電源も使用できる。スマホなどの充電は30分100円でできるそうだ。

私は1階の共有スペースで漫画を読みながら過ごしたが、2階で仮眠をとっている人も多いようだった。山頂までも近いので、晴れた日には荷物を置いて山頂に景色を見にいくのもいいかもしれない。

夕食

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待ちに待った夕食は17時半から! 到着が遅かった人は第二陣になっていたようだった。

夕食のメニューはチキンソテーとごはん、サラダメロンまでついてくる。以前泊まったときはワインもついてきたように記憶しているが、現在は1杯300円で販売しているようだ。

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おかわりにはカレーも用意されている。ごはんのおかわりもできるので、たくさん食べる人にも嬉しい。もちろんどれも見た目通りとってもおいしい! ごはんがおいしい山小屋は本当にありがたい。

消灯

金峰山小屋の消灯は20時半。私は眠かったので、夕ご飯を食べ終えた19時には眠ってしまった。

20時半まではお酒を飲む人も多くわいわいしていたようだが、それ以降は静かにぐっすり眠ることができた。

朝食

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朝食は6時から、とのことだったが、5時半には準備ができているようでみんな5時半ごろから食べ始めていた。

御来光を見る場合は小屋の前からでは見られないので、金峰山山頂まで行く必要がある。天気がイマイチだったこともあり私は行かなかったが、御来光を見に行ったあと朝ごはんを食べてもいいとのことだった。

朝ごはんはお粥とシューマイ、それからオレンジ。お粥はセルフサービスでおかわり自由だ。温かいごはんが身体に染みる。お粥はぺろりと食べられて、おかわりもしてしまった。

チェックアウト

チェックアウトの時間は特に設けていないとのことだったが、山小屋ということもありみんな朝食を食べ終えたらすぐに出発していた。私も例に漏れず、朝食を食べ終えすぐに出発した。

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小屋の外に出ると、きれいな朝焼け。こういう景色を見ると、山の中に泊まるのっていいな、と思う。

おわりに

金峰山小屋は、おいしいごはんを食べられ、のんびり快適に過ごすことができる山小屋だった。大弛峠から入山すれば3時間ほどで着けるので、初心者でも安心だ。

金峰山に登るときは、ぜひ泊まってみてほしい。