【秋田・山形】東北の名峰・鳥海山と月山を満喫! 夜行バス「鳥海エクスプレス」で行く2泊2日のひとり旅
2023年7月、夜行バスを利用して2泊2日でひとりで鳥海山と月山に登ってきた。
どちらも日本百名山にも選定されている東北の名峰であるが、東京からだとなかなかに距離がある。
今回は、期間限定で運行される夜行バス、「エクスプレス鳥海」を利用し、金曜の仕事終わりからの2泊2日で鳥海山と月山に登る、欲張り旅程を計画した。その全旅程を公開する。
0日目
21:50 東京駅からエクスプレス鳥海に乗り込む
「エクスプレス鳥海」は羽後交通と関東バスが共同運行している夜行バスで、新宿駅・東京駅を出発し、象潟駅などを経由して本荘駅まで行く夜行バスだ。
以前は通年運行していたようだが、2023年現在はゴールデンウィークや夏、年末年始など、期間限定の運行となっている。事前予約が必要で、人気の日程は早めに売り切れるようなので注意が必要だ。詳細な運行予定については公式ホームページを確認してほしい。
「エクスプレス鳥海」は、繁忙期は片道12,000円とやや高めの料金設定だが、3列シートになっておりフットレストやスリッパ、コンセントにブランケットなど設備が充実しており、快適に眠ることができた。
1日目
5:45 象潟駅到着
バスは予定通り象潟駅に到着。私が利用した日は、乗客のほぼ全員が象潟駅で降りていたように思う。もちろんみんな登山装備だ。
早朝ではあったが、象潟駅のトイレが利用でき、身支度をするのに困らなかった。
また、象潟駅の駅舎の中にはコインロッカーもあったので、不要な荷物はコインロッカーに預けた。
6:20 鳥海ブルーライナーで鉾立口へ出発
夜行バスの次は登山口までの乗り合いバス!
象潟駅から鳥海山の登山口・鉾立口まで鳥海ブルーライナーというバスが運行している。
こちらも事前予約が必要となる。季節によって時刻表も異なるので、チェックが必要だ。私が利用した時は乗客が多く、大型バスでの運行であった。
7:00 鉾立口に到着! 鳥海山登山へ
バスに揺られること約40分、登山口の鉾立口に到着! バスは十分な余裕があり、全員座ることができた。
鉾立口から登山開始! 鳥海山の鉾立ルートは、シンボルの鳥海湖を眺められるだけでなく、お花畑や雪渓の中を歩き、はたまた本格的な岩場をよじ登る、バリエーションに富んだ道だった。詳しくは別の記事にまとめている。
16:20 鳥海ブルーライナーで下山
帰りも鳥海ブルーライナーを利用した。復路便も事前予約が必要なので、予約をしていた。
下山からバスの時間まで1時間以上空いてしまったので、売店でかき氷を食べたり、鉾立ビジターセンターに立ち寄ったりした。
17:10 ねむの丘に到着! 温泉と夕食を楽しむ
帰りは終点のねむの丘までバスに乗った。お目当ては温泉!
展望風呂「眺海の湯」からは、美しい日本海を眺めることができた。
さっぱりしたところで、展望レストランで夕食。象潟うどんと夏限定の岩牡蠣を食べた。地元のものを食べられるのが嬉しい。
18:50 路線バスで象潟駅へ
温泉とご飯を満喫したあとは、路線バスで象潟駅へ。
コインロッカーに預けた荷物をピックアップし、電車を待つ。電車は本数が少なく、40分近く待った。
この時間には駅員さんもいないので、本当に電車が来るのか不安が募る。幸いなことに他の登山客もいたので、話をしながら待つことができた。
20:41 鶴岡駅に到着
酒田乗り換えで1時間強、鶴岡駅に到着!
この日は駅近くのホテルアルファーワン鶴岡に宿泊した。
ホテルアルファーワン鶴岡は古めのホテルであったが、アメニティなどソフト面に気を遣っており、快適に過ごすことができた。セブンイレブンが近くにあり、買い物しやすいところも嬉しい。
お風呂もご飯も済ませていたので、この日は早めに就寝。
2日目
6:00 エスモールバスターミナルから路線バスに乗る
2日目は、朝イチの路線バスで月山8合目登山口に向かった。月山の登山口までは、季節限定で路線バスが運行している。
ホテルをチェックアウトし、鶴岡駅のコインロッカーに不要な荷物を預けてからエスモールバスターミナルに向かう。月山8合目登山口に向かうバスは鶴岡駅も経由するが、始発から乗らないと座れないと判断し、駅から徒歩8分のエスモールバスターミナルに向かった。結果正解だったので、座りたい場合はエスモールバスターミナルから乗ることをおすすめする。
8:15 8合目登山口に到着、月山登山!
バスは予定よりやや遅れて月山8合目登山口に到着した。ここから月山登山開始!
天気のいい休日ということもあり人は多かったが、月山は非常に登りやすい山で、それでいて高山植物のお花畑が楽しめるいい山であった。
登山の詳細は別の記事にまとめている。
13:10 月山8合目登山口から路線バスで下山
13時10分のバスに間に合うように急ぎめで下山し、行きと同じ路線バスに乗り込んだ。
8合目登山口から鶴岡駅方面に運行するバスは15時台にもあったので、ゆっくり登山派にも安心だ。
14:30 休暇村庄内羽黒に到着! 温泉でのんびり
バスに揺られること1時間ちょっと、休暇村庄内羽黒で途中下車し、日帰り温泉を満喫した。
休暇村庄内羽黒の「羽月の湯」は、内風呂だけのこぢんまりとした温泉であるが、快適で身体もぽかぽかするいい温泉であった。
15:55 路線バスで鶴岡駅へ
温泉でさっぱりしたあとは、路線バスで鶴岡駅へ。約1時間で鶴岡駅に到着した。
17:00 鶴岡駅周辺を散策
帰りの電車まで時間があったので、鶴岡駅周辺を散策した。おみやげを買ったり……
駅前のFOOD EVER 鶴岡に入っている「肉バル禄」でちょい飲みをしたり。
最後に駅前のNewDaysで追加のお酒とおつまみを買い込んで、準備は万端!
18:36 特急いなほ+新幹線で帰宅!
帰りはバスではなく、電車を利用した。
東京方面へは、特急いなほで新潟駅に行き、新潟駅から新幹線を使った。東京駅まで約4時間、なかなかの長旅だ。
長旅を見越して購入した晩酌セット。
特急いなほは日本海の脇を通るので、車窓から美しい夕陽を眺めることができた。お酒も入り、とても幸せな気持ちに包まれながら帰途についた。
おわりに
鳥海山と月山は東京からだと距離があるが、期間限定運行の「鳥海エクスプレス」と新幹線を利用すれば、週末だけでも公共交通機関を利用し両方登ることができた。今回は帰りに新幹線を利用したが、鶴岡駅から東京方面へも夜行バスが出ているので、夜行バスで帰ることもできる。
どちらも素晴らしい絶景が眺められる山だったので、両方まとめてでも、どちらかだけでも、ぜひ行ってみてほしい。